着物の買取相場！振袖はいくらくらい？高く売る5つのコツ

押し入れや納戸の掃除で出てきた古い着物。捨てるのはもったいないし、売ってしまおうと思う方も多いのではないでしょうか。

どうせ売るならば高く売りたいところですが、着物売買の相場や実情を知らずに売ってしまうと「価値に見合った価格で買取してもらえない」「そもそも買取すらしてもらえない」ということも…。

そうならないためにも、今回は着物の買取相場について着物の種類別で詳しくご紹介します。

適正価格で着物を買取ってもらうための5つのコツについても解説していくので参考にしてみて下さい。

着物の買取相場まとめ

引用元：Pixaba

着物の買取価格は、着物の素材・状態・ブランド・種類などによって大きく変わってきます。

それを踏まえ、着物の種類ごとの買取価格相場を以下にまとめました。

▼【着物の種類別】買取価格相場

※買取相場はあくまで目安です。買取相場は品による価値の違いを判断するものとしてご利用下さい。

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それぞれ着物の種類別に詳しくご紹介していきます。

振袖の買取相場は？

振袖の買取相場は5,000円～40,000円程度ですが、作家ものやブランドもの、刺繍が緻密に入っているもの、伝統工芸品ものなどは10万円以上の買取価格が付く場合があります。

そのような場合は、必ず証紙やブランドを証明するたとう紙と一緒に査定に出すようにしましょう。

留袖の買取相場は？

留袖には黒留袖と色留袖があり、最近では色留袖の方が使用用途が広いという理由で重宝されやや高い価格で買取してもらえることが多いです。

また留袖には紋が入っていますが、最高位の五つ紋が入っているものはより高い価格で買取してもらえるなど、格式によって買取額に多少差が出るという事を知っておくと良いでしょう。

訪問着の買取相場は？

訪問着は着物の中でも最も使用頻度が高く重宝されるため、買取においても優先的に扱われます。

訪問着の買取で重視されるのはサイズで、丈が長ければ長いほど重宝されます。これは、国内のみならず海外での販路を持つ場合、高身長の海外女性にも着られるものが望ましいからです。

また、フルオーダー品や一点もの・作家ものは相場よりも高く10万円近い価格がつくこともあります。

浴衣の買取相場は？

浴衣はそもそもの販売価格が低いため、高額買取はあまり見込めない品になります。

ただし、宮古上布などの伝統工芸品やブランド品は10,000円を超えることもあります。

喪服の買取相場は？

喪服はそもそも着物で用意しないという人が増えているため、着物の喪服の需要はとても低く、その需要の少なさが査定額にも反映され、喪服の買取価格はとても低いものになっています。

少しでも買取価格を高めたい場合は、喪服に必要な帯、帯揚げ、帯締めなどの小物一式も合わせて査定に出すと良いでしょう。

着物の帯の買取相場は？

着物の帯の買取価格は、着物の帯の種類に準じます。

▼帯の種類別の買取相場《目安》

帯は、より金糸や銀糸が用いられ、緻密で繊細な刺繍がされているものに高値が付く傾向にあります。

また、帯は着物よりも傷みやすいので注意が必要で、傷があればそれだけマイナスポイントとして査定額に影響します。

もし既に傷やほつれがある場合、それ以上劣化が進まないよう対策しておくことをお勧めします。

袋帯の買取相場は？

袋帯は振袖や留袖だけではなく、訪問着にも合わせて使える便利な帯で、柄によってはカジュアルダウンして使えるものもあるため、帯の中では最も使い勝手が良いものと考えられています。

袋帯は豪華なものは西陣織など絢爛豪華な刺繍が施されており、販売価格が100万円を超えるものも多くあるため、買取価格も比較的高めになっていると考えられています。

査定額は帯の状態が良ければ良いほど高くなるため、日頃から帯の状態を把握し、傷んでいる箇所には当て布をし、劣化を防ぐようにしておきましょう。

反物の買取相場は？

反物とは着物の形に仕立てられておらず、ロール状に巻かれたものを言います。

反物は仕立てがされていない分、未使用に近い状態であると考えられることから、着物の種類を問わず比較的高めの査定額が付けられることが多いです。

綿素材や麻素材の反物でも長さがあれば10,000円前後の買取額が見込め、絹素材であれば40,000円近い査定額が出ることもあります。

大島紬の買取相場は？

大島紬の買取は伝統工芸品の紬の中でも高額な部類。

大島紬と一言で言っても、本場大島なのかそれ以外なのかで価値は大きく変わり、本場大島の中でも幻の紬と名高い白泥大島は、買取額が20万円を超えることも珍しくありません。

大島紬の価値を証明してくれるのは、着物に付属されている証紙になります。査定の際には必ず証紙も出すようにし、「この着物が大島紬である」というアピールをしましょう。

黄八丈の買取相場は？

黄八丈の起源は平安時代にまで遡り非常に歴史ある絹織物としても有名。一つの着物が仕上がるのに数年は必要で、緻密な手作業によって生み出されます。

黄八丈の買取価格が比較的高めなのは、黄八丈そのものが希少価値の高い着物だからです。

黄八丈の証明にも証紙は必須です。必ず査定の時証紙も出すようにしましょう。

着物を高く売る5つのコツ

引用元：Pixabay

手持ちの着物をより高く売りたい場合、以下の点に気を付けることで査定額が変わることがあります。

着物を高く売るための5つのコツをご紹介します。

クリーニングはしない

着物は未使用な状態に近ければ近いほど高く売れるため、より綺麗な状態を目指して買取前にクリーニングに出される方がいますが、これは厳禁です。

生地が傷み、最悪の場合欠損箇所が生じるからです。

クリーニングに出す前は売れそうだったのに、クリーニングから戻ってきたら原型を留めず、全く売り物にならない…という事にもなり得ません。

着物の売買を考えている場合、査定前にクリーニングに出すことだけは絶対に避けましょう。

カビ対策は必須

売買前に着物をクリーニングに出せないということは、常日頃から着物の管理をしっかりして、綺麗な状態を保っている必要があるということでもあります。

特にカビ対策は念入りにしておきましょう。

カビた部分は目視でも一目瞭然。査定の際にカビがある着物が一枚でもあれば、他の着物にカビがなくても、同じ箪笥で管理されていたであろうというところからマイナス評価を付けられかねません。

まとめて査定に出す

着物は一枚ずつ査定に出すよりもまとめて査定に出す方が断然お得です。

特に、着物・帯・帯揚げや帯締め・バッグなど、フルセットである場合は特に高めの買取額が見込めます。

また、帯締め一本では買取額がつかないという場合でも、着物や帯など値が張るものが一緒にあると、まとめ購入で割増してもらえることがあります。

着物を買取り査定に出す場合は、小物も含めできるだけ多く品を用意しておきましょう。

証紙付きが望ましい

着物や帯の価値は証紙によって証明することができるため、価値の高い着物は証紙があると一気に着物の価値が高まります。

例えば大島紬や白鷹紬などは、本場もの・手織り・機会織など証紙を見て判断することができ、着物の価値が高まれば、査定額にも影響してきます。

証紙のある着物の場合は、必ず忘れずに用意するようにしましょう。

着物買取の専門業者に依頼する

着物の価値や相場は専門家にしか分からないため、専門の買取業者でない場合、実際の価値よりも低い査定額をつけられてしまうということも…。

少しでも高く着物を売りたい方は、着物買取の専門業者に依頼するのがGood。

まとめ

この記事では着物の種類別の買取相場、そして着物を高く売るためのコツについてご紹介しました。

着物の買取相場を知るというのは、着物を売る上で損をしないために知っておくべき情報です。相場を知った上で、更に高い買取額を狙いたい場合は、こちらの5つのコツを実践してみて下さい。

▼【着物の種類別】買取価格相場

※買取相場はあくまで目安です。品による価値の違いを判断するものとしてご利用下さい。