一生に一度の成人式には、母親から大切に受け継がれたママ振袖を着る方も多いかと思います。
しかし最近は華やかな色柄の振袖も多く、古いママ振袖を着ることに「地味でダサいと思われるのでは」など不安を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ママ振袖が「ダサい」といわれる理由を解説し、またママ振袖をおしゃれに着こなすコーディネート方法もご紹介します。
▼この記事に書いてること
ママ振袖を着るのに必要なものや当日の着付けについても紹介するので、ぜひ今回の記事を参考に後悔のない成人式にできるよう準備してみてください。
ママ振袖って何のこと?
ママ振袖とは、母親自信が成人式で着た振袖を子どもが受け継いで成人式の際に着ることです。
またママ振袖を着るメリットとしては、主に以下の3点が挙げられます。
- 成人式の費用を抑えられる
- レトロな古典柄やアンティーク柄を楽しめる
- 高品質な着物を着ることができる
振袖はレンタルの場合であっても数万円~3,40万円程度の費用がかかり、購入となるとそれ以上の金額になることも。
そのためすでに持っている母親の振袖を着ることで、新しい振袖をレンタル・購入するための費用を抑えることができます。
また母親の振袖は少なくとも20年以上程前に購入したものとなるため、レトロな雰囲気のある古典柄やアンティーク柄を楽しめるのも魅力の一つでしょう。
レトロな古典柄にあえて洋風の小物をプラスすることで、流行りのレトロモダンな雰囲気を演出することもできます。
また数十年前に購入しているママ振袖は比較的高級な振袖であることが多く、上質な振袖を着ることができるのも嬉しいポイントです。
ママ振袖がダサいって本当?
ママ振袖だからダサいということはもちろんありませんが、着物にも洋服と同じように色味や柄などに流行りがあるため、”今っぽくない”という理由から「ダサい」と感じる人もいるようです。
私は成人式の着物を袖切らずに持ってますが、娘たちにダサいと拒否られました 流行りがあるから難しいですよね 引用元:X-@cherryblo_kao
また最近は華やかな色味やデザインの振袖が多くなっていますが、数十年前に購入したママ振袖の場合は落ち着いた上品な古典柄の着物も多く、「地味で若々しくない」と感じる方も。
柄がダサいというか、若々しくなくて、襟元の無地の部分が物凄くおばさん臭くて、全然キラキラしてないし、全然私好みじゃないんです。引用元:Yahoo!知恵袋-母から譲り受けた振袖を成人式で着る予定です。でも、すっごく嫌です。 – 柄がダ…
ママ振袖に対してこのように感じる方もいるかもしれませんが、最近ではレトロな雰囲気のある着物が流行の一つでもあります。
また、もしママ振袖が「今っぽくない」「地味だ」と感じる場合は華やかな小物をあわせたり足元は草履ではなくブーツにしたりすることで、レトロと今っぽさをかけあわせたおしゃれな着こなしができるでしょう。
ママ振袖は高品質な着物であることが多いため、高級で立派な振袖であることに自信を持って着てくださいね。
ママ振袖は後悔するの?
ママ振袖を着て成人式に出席したものの、自分の好みの振袖ではなかったために後悔しているという声がありました。
たかが数時間のことですが、一生に一度の成人式。私も私らしい格好で臨みたかったと後悔の気持ちでいっぱいです。引用元:Yahoo!知恵袋-成人式に後悔しか残りませんでした。昨日成人式を迎えた者です。私は…
もしこの口コミのように後悔の気持ちを持っている方がいれば、成人式後に自分の好きな振袖をレンタルして後撮りをするのがおすすめです。
もう成人式は終わってしまいましたが、写真ならいつでも撮ることが可能です。今の自分が満足できる振袖を選び写真を撮れば、それなりに満足できるのではないでしょうか。引用元:Yahoo!知恵袋-成人式に後悔しか残りませんでした。昨日成人式を迎えた者です。私は…
成人式が終わった後でも、写真を取ることはいつでもできます。
そのため「ママ振袖以外にも着てみたい振袖があった」「もっと今風の振袖を着たかった」という方は、好きな振袖をレンタルして写真館などで後撮りをしてもらいましょう。
古いママ振袖を着ても問題ない?
きちんと保管されており着れる状態であるものであれば、もちろん古いママ振袖を着ても問題ありません。
また最近ではお手頃価格で振袖が着られるようにポリエステル素材のものも多く流通していますが、数十年前に購入した古いママ振袖の場合は絹100%の正絹の着物であることが多く、上質なものを着れるのは嬉しいポイントといえるでしょう。
今どきのレンタルよりは、数十年前のものの方が品質もよくて、生地にも染めにも力がありますから、着たら着映えしますよ。引用元:Yahoo!知恵袋-娘の成人式振袖の質問です。古い振袖ですが、刺繍も豪華で私は気に入っています…
上質な素材、伝統的な技術を用いて染められた着物には、成人した大人の女性に相応しい上品さがあります。
古い振袖で、保管の際にカビがはえてしまっていたりシミや黄ばみができてしまったりしているという場合は、着物クリーニングや着物お直しの専門店でお直ししてもらいましょう。
ママ振袖に対する良い口コミ
「ママ振袖はダサいと思われないか?」など、ママ振袖を着ることに不安がある方もいるかもしれません。
しかし実際は、ママ振袖に関する口コミには高評価の声がたくさんありました。
ママ振袖を着ることに不安を感じている方は、以下の口コミを見て自信を持って着ていただければと思います。
ママ振袖は柄が少ないのが良い
最近では華やかな色柄の振袖が多い中、反対に柄の少ないシンプルなママ振袖のほうが好みという方も多いようです。
ママ振袖の方がシンプルというか綺麗というか…今の振袖派手すぎるから昔の振袖の方が好きだわ 引用元:X-@y1Akl6B2fk1srfF
豪華な柄に華やかな色味の振袖ももちろん素敵ですが、柄の少ないシンプルな振袖には大人の落ち着きや上品さが感じられます。
また振袖自体がシンプルであれば、小物選びの幅が広がり自分好みの印象に変えることもできるでしょう。
ママ振袖を着ると金持ちだと思われる
ママ振袖は高級で高品質な着物であることが多いため、「お金持ちだ」と思われることがあるようです。
友達と1年後の成人式の振袖について話していたのですが、ママ振りを着る予定だと言うと「そうなの!?やっぱり○○の家ってお金持ちなんだね…」と驚かれました。引用元:Yahoo!知恵袋-ママ振袖を着ることは普通のことですよね? – 19歳です。友達と1年後の成人…
最近では、ポリエステル素材のものや柄付けがプリントであるものなど安価な振袖も多く流通しています。
しかし母親の世代に販売されていた振袖は、絹100%の正絹のものや伝統的な技法を用いて染められたものなど高価なものが一般的でした。
そのためママ振袖=高級品というイメージから、「ママ振袖を着ている人はお金持ち」という印象を持たれることもあるようです。
ママ振袖は安い
ママ振袖を着ることで振袖のレンタルや購入にかかる費用を抑えることができます。
振袖はレンタルの場合でも平均20万円前後が必要となるため、安い費用で成人式への出席がかなうのは嬉しいポイントです。
母の振袖すごく可愛くて楽しみたんで着てみましたー!お金浮いたよーw 引用元:X-@102megusuri
お金が浮くだけでなく、お母さんから受け継がれた着物を着られることもとても素敵で嬉しいことですよね。
ママ振袖のコーディネートはどうする?
ママ振袖は、最近の華やかな振袖と比べると少し落ち着いた古風なイメージのものも多いかと思います。
そのため、もしママ振袖が「今っぽくない」「地味に感じる」という場合は、小物合わせなどのコーディネートで印象を変えるのがおすすめです。
- 華やかな色味の帯や帯揚げ、帯締めを選ぶ
- 草履ではなくブーツをあわせる
- 華やかさのある髪型にする
振袖の色味が地味と感じる場合は、ゴールドやシルバーの糸が織り込まれた帯を合わせることで上品さは残しつつ豪華な印象にすることができます。
他にも帯揚げや帯締めで少し色味をプラスするだけでも、着物の印象を華やかにできるでしょう。
また足元には、草履ではなくブーツをあわせて今っぽいレトロモダンな雰囲気に着こなすのもおすすめです。
古風なデザインの振袖に洋風のブーツはとても相性がいいですよ。
「小物も母親から受け継ぐため変更できない」という場合は、髪飾りで印象を変えるのもよいでしょう。
古風な振袖にマッチするつまみ細工がついたもの、最近流行のドライフラワーでできた髪飾りなども華やかさがあっておすすめです。
ママ振袖に関するよくある質問
振袖を購入・レンタルする場合は、その際に呉服店や着物レンタルショップの店員さんから当日の案内や必要なものを教えてもらえるかと思います。
しかし、ママ振袖を着る方はすでに振袖の用意があるためそのような機会もなかなかなく、不安や疑問がある方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、ママ振袖に関するよくある質問をまとめて解説していきます。
成人式は一生に一度の大切な行事です。後悔なく成人式を終えられるよう、不安点は事前にしっかり解消しておきましょう。
ママ振袖の場合の当日の着付けはどうする?
ママ振袖の場合の当日の着付けは、一般的には以下の2つのいずれかとなることが多いでしょう。
- 美容室
- 出張着付けサービス
成人式の着付けを持ち込みでおこなう場合、一般的には美容室に依頼する方が一番多いでしょう。
行きつけの美容室が着付けをおこなっている場合は、ヘアスタイルの相談もしやすいためおすすめです。
美容室で着付けをおこなう場合の相場は、約2万円前後となります。
また美容室の他にも、自宅にいながら着付けをしてもらうことができる出張着付けサービスもおすすめです。
ただし出張着付けサービスに関しては、2万円前後の着付け代に加えて早朝料金や交通費などが発生する可能性があるため、美容室と比べて少し高めの金額となるかもしれません。
ママ振袖に必要なものは?
ママ振袖の着付けの際に必要なものを以下にまとめました。
種類 | 必要なもの |
---|---|
見栄えに関わる小物 | ・袋帯 ・長襦袢 ・半衿(長襦袢に付けておく) ・重ね衿(伊達衿) ・帯揚げ ・帯締め ・足袋 ・草履 ・バッグ ・髪飾り |
着付け小物 | ・肌襦袢 ・裾よけ ・腰紐(5~6本程度) ・衿芯 ・伊達締め ・帯枕 ・コーリンベルト ・前板、後板 ・三重紐 ・タオル(5枚程度) |
見栄えに関わる小物に関しては選び方次第で着物の雰囲気を大きく変えるため、新調する場合は呉服店や着物レンタルショップにママ振袖を持ち込んで合わせながら選ぶようにしましょう。
ママ振袖で前撮りしても良い?
ママ振袖を着て前撮りすることも、もちろん可能です。
振袖だけ持ち込みをして小物はレンタルするという場合は、前撮りする予定の写真館が小物のみのレンタルをおこなっているか事前に確認しておきましょう。
また「ママ振袖も着たいけど、最近流行りの振袖も着てみたい」という方は、式典当日にママ振袖を着用し前撮りで自分好みの振袖をレンタルするというのもよいでしょう。
まとめ
今回は、ママ振袖が「ダサい」といわれる理由について解説し、またママ振袖をおしゃれに着こなすコーディネート方法もご紹介しました。
- ママ振袖とは、母親自信が成人式で着た振袖を子どもが受け継いで成人式の際に着ること
- 着物にも洋服と同じように流行りがあり、最近は華やかな色柄のものも多いため「古い振袖は今っぽくない」「地味で若々しくない」という理由でママ振袖をダサいと感じる人もいる
- ママ振袖が「今っぽくない」「地味に感じる」という場合は、小物合わせなどのコーディネートで印象を変えるのがおすすめ
- ママ振袖の場合の当日の着付けは、一般的には美容室か出張着付けサービスでおこなうことが多い
ママ振袖に対して「地味でダサい」「今っぽくない」と感じる方もいるかもしれません。
しかしママ振袖の上品さのある色柄は、きっと成人を迎える日にぴったりの大人らしさを演出してくれるでしょう。
ママ振袖を着るかどうか迷っているという方は、ぜひ今回の記事も参考にしてみてください。