100円玉硬貨は発行時期やレアなデザインによって、額面以上の価値が付くことが知られています。
発行時期が浅い平成13年や昭和50・昭和51年の100円玉も高い価値が期待されるため、ついつい財布を確認したくなりますよね。
この記事では、100円玉硬貨の中でも価値のある年号を一覧とランキングで紹介し、どれ位の値段で取引されているかを解説します。
▼この記事でわかること
特にレアで価値がある100円玉のエラーコインの種類や、100円玉をきれいにする方法も一緒にご紹介します。
家中の100円玉を用意して、最後まで読んでみてくださいね。
100円玉硬貨で価値のある年号一覧|レアコイン
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まずは100円玉硬貨の中でも、特に価値のある年号を理由と一緒に一覧でご紹介します。
▼100円玉硬貨で価値がある年号一覧
名称 | 年号 | 種類 | 発行枚数 | レアコインの 理由 |
---|---|---|---|---|
鳳凰 | 昭和32年 | 銀貨 | 3,000万枚 | ・発行枚数が少ない ・地金価値がある |
稲穂 | 昭和36年 | 銀貨 | 1,500万枚 | ・発行枚数が少ない ・地金価値がある |
稲穂 | 昭和39年 | 銀貨 | 1,000万枚 | ・発行枚数が少ない ・粗稲穂は特に価値が高い ・地金価値がある |
桜 | 昭和42年 | 白銅貨 | 4億3220万枚 | 100円発行初年度で状態 が良いものが少ない |
桜 | 昭和59年 | 白銅貨 | 4,185万枚 | 発行枚数が少ない |
桜 | 平成13年 | 白銅貨 | 802.4万枚 | 発行枚数が少ない |
(参考1):造幣局 – 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】
以上は100円玉の中でも特にレアリティが高く、額面より高額で取引されているケースがあります。
価値を高める最大の要因は「少ない発行枚数」と「硬貨の状態(キズや使用の有無)」です。
状態が良くない場合は、発行枚数が少ない100円玉でも価値が大幅に下がるため注意しましょう。
100円硬貨の価値のある年号ランキング!昭和〜令和で何年がレア?
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100円硬貨の価値のある年号を、ランキング形式でご紹介します。
▼100円硬貨の価値ある年号ランキング
100円硬貨で特にレアなものは「稲穂」や「鳳凰」と呼ばれる旧100円玉や、発行枚数が少ない平成13年のものです。
状態によって額面以上の価値が付く可能性が非常に高いので、見つけたらぜひ保管してくださいね。
昭和32〜33年:鳳凰100円玉銀貨
昭和32~33年の100円玉は発行枚数が少なく、いずれの年号も額面以上の価値が期待できます。
100円玉に鳳凰が描かれた硬貨は、昭和32年と33年の2年間だけ発行されました。32年の方が発行枚数が少ないため価値が勝ります。
価格は状態によって大きく異なるため一概には言えませんが、オークションでは艶がみられる状態のものが500円~数万円で取引されています。
昭和34〜42年:稲穂100円銀貨
昭和34年~42年に発行された稲穂100円玉の価値には差があり、昭和39年のものは発行数が少なく価値ある硬貨として知られています。
オークションではまとめ売りされていることが多く、100枚で4万円を超えるなど高いプレミアが付くことが期待されます。
使用感があると1枚あたり数百円程度ですが、未使用品なら1枚あたり約2,000円で取引されているケースも確認できました。
昭和39年:1964年東京オリンピック記念100円銀貨
100円硬貨の東京オリンピック記念銀貨は1964年(昭和39年)に発行され、記念コインの中では比較的多い8,000万枚が流通しています。(参考2):造幣局 –記念貨幣一覧
発行枚数が多いため硬貨にプレミアが付くことは難しいですが、コレクターの間では人気の一枚ですよ。
オークションでは発行当時のケース入りで10枚が5,000円以上で取引されており、使用感があるものでも1枚約200円の値がついています。
平成13〜14年
平成13~14年は100円玉硬貨の発行枚数が激減したため、額面より価値がある年号として知られています。
平成13年は新500円玉が発行された影響で約800万枚しか発行されていません。平成14年も同様で現行柄ですがプレミアが期待されます。(参考3):造幣局 – 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】
新品が一枚700円程度で売買されており、額面の7倍の価値があると考えればさらに価値が上がる可能性に夢が膨らみますね。
エキスポ70の100円硬貨(昭和45年)は価値ある?
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エキスポ70(昭和45年・大阪万博)の記念100円硬貨の価値は、未使用品で額面~150円程度が目安です。
エキスポ70(大阪万博)の記念硬貨は発行枚数が多く、コインそのものに希少価値はあまりありません。
ただし、100円硬貨単独の専用ケースに入ったものなら1,000円程度の値で取引されています。
特に海外向けに販売されたコインセットは、流通数がすくないため状態が良ければ8,000円以上の価値が付くこともあります。
エキスポ75の100円硬貨(昭和50年)の価値は?
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エキスポ75(昭和50年・沖縄海洋博覧会)の記念100円硬貨の価値は、エキスポ70の記念硬貨と同様でそこまで高くありません。
発行枚数は1.2億枚と記念コインの発行数としては歴代最多。希少価値が低いため、硬貨単独では新品でも150~200円ほどの価格です。(参考6):造幣局 –記念貨幣一覧
エキスポ75の100円硬貨は普通に使えるため、発行当時はお釣りとして自然と巡ってくることもあったそうです。
それほど流通数が多く硬貨単独の価値は低いですが、専用ケース入りや付属品が揃っているとプレミアが付く可能性はあります。
またイルカの刻印が施された意匠が可愛らしく、コレクターからも人気の一枚です。
天皇陛下御在位50年記念硬貨(昭和51年)の100円玉の価値は?
引用元:pixabay
天皇陛下御在位50年記念硬貨(昭和51年)の100円記念硬貨の価値は、艶があるきれいな状態でも額面~150円ほどで取引されています。
こちらも専用ケースに入ったものならプレミアがつくため、1,000円以上で取引されているのも確認できました。
発行枚数は7,000万枚と多いものの、100円玉とは思えないような美しい意匠のため、コレクター以外の方も大切に保管しているケースも見られます。 (参考7):造幣局 –記念貨幣一覧
昭和46年の100円玉はレア?
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昭和46年は100玉の発行枚数は4.8億枚以上で、レアではありません。(参考8):造幣局 – 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】
オークションでは使用感があるものなら額面同等、未使用品ならば150~200円程度で取引がされています。
年号順に揃えているコレクターに需要があっても、発行枚数が多いこともあって額面を大きく上回る価値は期待できません。
平成元年の100円玉の価値は高い?
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平成元年に発行された100円玉の価値は額面同等ですが、新品やセット出しなら150円程度まで価格が上がります。
集用のプルーフ硬貨なら、オークション等で300~500円で取引されています。
改元後とはいえ平成元年の100円玉は3.6億枚発行されているため希少価値は期待できず、今でも多く流通しているため特別な価値はありません。(参考9):造幣局 – 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】
平成31年の100円玉の価値は?
平成31年に発行された100円玉に高い価値は期待できません。
平成31年に発行された100円玉は約3億万枚で非常に多く出回っています。そのため特にレアリティはなく、額面通りの価値しかありません。 (参考4):造幣局 – 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】
平成31年は平成最後の年のためプレミアが期待されましたが、実際はそこまで価値は高まらずオークションでは未使用品で一枚当たり100~150円で取引されています。
ただし、造幣局が特別販売した「プルーフ貨幣セット」は、今後プレミアが付加される可能性が十分にあります。
令和元年の100円玉の価値は?
令和元年に発行された100円玉は、発行から時間の経過が浅いこともありプレミアはあまり期待できません。
改元されて間もないため特別感があるものの発行枚数5,800万枚と多く、高い価値がつくことは難しそうです。(参考5):造幣局 – 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】
通常の100円玉は価値がつきにくいですが、未使用品は150~200円程度で落札されており、プルーフ貨幣なら一枚当たり1,500円で取引されているケースもあります。
硬貨の状態が価値を大きく左右していることが伝わってきますね。
令和2〜5年の100円玉の価値はレア?
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令和2年から5年の100玉の価値も上記と同様で、レアという訳ではありません。
発行から期間が浅く状態が良いものが残っており、流通枚数も多いため額面と同額程度が目安となっています。
こちらも収集用プルーフならやや割高で取引されています。
以上から、製造枚数が少ない年号以外は「100円」の価値しかなく、コレクター向けのプルーフやセット販売されたものは比較的プレミアがつきやすいということがわかります。
100円玉のエラーコインの種類
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100円玉のエラーコインの種類には、主に以下のものがあります。
▼100円玉のエラーコインの種類
状態 | |
---|---|
オフセンター (刻印ズレエラー) |
硬貨の中心からズレてデザインを刻んだもの |
傾打エラー | 裏と表で比較して、 デザインの角度がズレたもの |
二重打刻 | デザインを二回重ねて打刻したもの |
文字欠け | 文字やデザインの一部が欠けているもの |
裏写りエラー | 裏面のデザインが重なって打刻されたもの |
影打ち | 裏表が同じデザインになっているもの |
ヘゲエラー | 表面の一部がめくれてしまったもの 金属の塊が付着したもの |
エラーコインは不良品のため、本来であれば検品の段階で取り除かれてしまいます。
しかし極稀に厳しい検品をすり抜けて流通することにより、コレクターの間で額面の数十倍の価格で取引されることがあります。
エラーコインには偽物も出回っていますから、オークション等で購入するにはリスクが高くなっています。
最近では製造技術の向上によりエラーコインそのものが出来にくく高値で取引されることも浸透したため、エラーコインが手に入るチャンスが大幅に下がっています。
このことが更に希少価値を高めており、価値の上昇に拍車をかけているともいえます。
ギザギザなしの価値|なぜギザギザがないの?
100円玉にはときどき側面のギザギザなしの硬貨がありますが、エラーコインではありません。
100円玉の横の溝にギザギザがない理由は、人の手を渡っている間に摩耗してしまったり、パチンコ店の玉磨き機に紛れ込んで溝が潰れてしまったケースもあるようです。
製造後に起こり得ることなので希少性もないため、価値も額面通りと考えましょう。
100円玉をきれいにする方法|価値が下がるって本当?
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100円玉をきれいにする方法は銀製・白銅製によって異なります。
▼100円玉をきれいにする方法
- 銀製…歯磨き粉を塗布し歯ブラシでこする
- 白銅製…重曹に浸してこする、研磨剤入りのクレンザー等で洗う
ただし、こすって洗浄すると表面にキズが付く可能性が高いため処置をすることは好ましくありません。
キズが付くと価値を大きく下げるので、無理にきれいにしようとせず、そのままの状態でプロにお任せする方が確実です。
まとめ
ここまで100円玉硬貨の価値ランキングについて、詳しく解説してきました。
▼まとめ
- 100円は流通数が多く高値が付きにくい
- 現行なら平成13年が最も高値が狙える
- プルーフや未使用品なら額面以上も
- エラーコインは偽物もあるので注意
- 硬貨はきれいにすると価値が下がる
100円玉は発行枚数が非常に多いため高額で取引はされにくいものの、額面以上の価値があると思うとワクワクしますよね。
該当する100円玉を見つけたらコレクションするのも良し、さらに高額になるまで待つのも期待が高まります。
その際は、高く売れる古銭買取おすすめのお店を尋ねてみてくださいね。
▼参考にしたページ一覧
(参考1):造幣局 – 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】
(参考2):造幣局 –記念貨幣一覧
(参考3-5):造幣局 – 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】
(参考6-7):造幣局 –記念貨幣一覧
(参考8-9):造幣局 – 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】