高校の卒業式は、大切な門出を祝う、子どもの晴れ舞台。
しかし、「親は何を着ていけばいいんだろう…」「喪服を着ていってもいいのかな」と悩む方もいるのではないでしょうか。
この記事では喪服を卒業式に着ても大丈夫なのか、また、高校の卒業式に適切な服装について詳しくご紹介します。
▼この記事に書いていること
「高校の卒業式に礼服はおかしいのか」についてもまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
喪服を卒業式に着ても大丈夫?兼用できる?
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「喪服を卒業式に着ても大丈夫かな」「男性は喪服でもいいのかな」と不安に思う方も多くいるかと思いますが、結論から言うと、喪服を卒業式に着るのは避けるのが無難です。
喪服は、葬儀や法事などの弔事の場で着用する服。
卒業式に喪服を着るのは、女性も男性もおすすめできません。
卒業式は、人生の新たなスタートを祝う慶事の場。
喪服を着て出席すると、場違いで弔事を連想させてしまい、周囲に不快感を与えてしまう可能性があります。
同じ黒色の服でも、喪服とブラックフォーマルは全く違います。
喪服は、生地の光沢を抑え、装飾も最小限に抑えられたシンプルなデザインが特徴。
一方、ブラックフォーマルは、慶弔両方に対応できるよう、デザインや素材のバリエーションが豊富です。
真っ黒のブラックフォーマルでも、アレンジ次第では卒業式に着用できますよ。
喪服をアレンジすれば卒業式でも着れる?
喪服を卒業式で着ることはおすすめしませんが、どうしても喪服しかない場合は、アレンジで卒業式に合うように工夫することは可能です。
完全に喪服の印象を払拭するのは難しいのですが、卒業式に喪服を着たい場合は、以下の点を意識して喪服をアレンジしてみましょう。
- 明るい色のアイテムを合わせる
- ジャケットを羽織る
- バッグや靴の色を変える
全身が黒色の喪服ですが、白やパステルカラーのブラウスや、華やかなコサージュ、パールのネックレスなどをプラスすると、少し華やかな印象に。
また、喪服のワンピースに明るい色のジャケットや、ツイード素材のジャケットを合わせるのもおすすめです。
バッグや靴も、ブラックのものではなく、ベージュやアイボリーなどの明るい色のものを合わせると明るい印象に仕上がります。
しかし、これらの工夫をしても、完全に喪服の印象を消すのは困難です。できる限り、卒業式には新しいブラックフォーマルを用意することをおすすめします。
卒業式には礼服やブラックフォーマルが◎喪服との違いは?
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喪服は弔事専用ですが、ブラックフォーマルは慶弔両用です。
礼服やブラックフォーマルは卒業式に適していますが、上記でもご紹介しているように、喪服は卒業式にはおすすめできません。
礼服は、冠婚葬祭など、フォーマルな場面で着用する服装の総称で、ブラックフォーマルは、その中でも黒色の礼服を指します。
卒業式に着る服を選ぶときは、ブラックフォーマルの中でも光沢のある素材や、装飾が施されたデザインのものを選ぶと慶事の雰囲気に合いますね。
ブラックフォーマルはワンピースやスーツなど、様々なスタイルがあります。自分の体型や好みに合ったものを選びましょう。
卒業式の礼服のマナー&着こなし方
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ここでは、卒業式にふさわしい礼服の選び方と着こなし方を紹介します。
▼礼服の選び方と着こなし方
年齢や立場によって、適切な服装は異なりますので、注意しましょう。
母親・女性の卒業式の礼服
卒業式で着る礼服は、女性なら落ち着いた色合いのスーツやワンピースが一般的です。
黒、紺、グレーなどのダークカラーが好ましく、素材は、上品なツイードや、光沢のある素材などがおすすめ。
アクセサリーは、パールやコサージュなどを控えめに使い、上品さを演出しましょう。
父親・男性の卒業式の礼服
卒業式の服装は、父親はダークスーツなどの礼服が一般的です。
黒、紺、グレーなどの無地、または控えめなストライプ柄のスーツを選びましょう。
ネクタイは、落ち着いた色合いのものを選び、ワイシャツは白が基本です。
教員の卒業式の礼服
教員は、一般的にはブラックフォーマルで卒業式に出席します。
ただし、学校や地域によっては、よりフォーマルな服装が求められる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
学校の雰囲気に合った服装をあらかじめ調査しておきましょう。
高校の卒業式に礼服はおかしい?
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高校の卒業式に礼服を着ることはおかしくありません。
むしろ、フォーマルな場である卒業式には、礼服がふさわしいでしょう。
しかし、喪服のような黒い礼服は避けるのが無難です。
明るい印象に仕上がるように、明るい小物と合わせてコーディネートしてみてくださいね。
小学校・中学校の卒業式に礼服は着れる?
小学校・中学校の卒業式でも、礼服はもちろん着ることができます。
学校や地域によっては、よりカジュアルな服装が許容される場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
小中学校の卒業式でも、高校の卒業式と同様に、喪服は避けるべきです。
卒業式の礼服につけるコサージュ・アクセサリーの選び方
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卒業式の礼服に合わせるコサージュやアクセサリーは派手なものではなく、上品なデザインのアイテムを選びましょう。
パールのネックレスやイヤリング、コサージュなどは、定番でおすすめです。
色は、白や淡いピンクなどのパステルカラーが卒業式の雰囲気に合いますね。
ほかにも礼服を着る場合の小物の使い方が知りたい方は、以下を参考にしてください。
ストッキングやタイツはどのようなものを合わせるべきなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
礼服に合わせるストッキング・タイツの色は?
ストッキングの色は、肌色を選びましょう。
黒のストッキングは、弔事の場で着用するものなので、卒業式には不向きです。
色のついたタイツよりも、肌色のストッキングの方が適しているのですね。
礼服に合わせるネクタイはどうする?
ネクタイは、落ち着いた色合いのものを選びましょう。
無地や、控えめな柄のものがおすすめです。
男性なら、ネクタイと合わせてハンカチーフをコーディネートしてみるのもいいですね。
礼服にはどんなバッグがいい?
バッグは、黒や紺などの落ち着いた色合いの、フォーマルなデザインのものを選びましょう。
大きすぎず、小さすぎないサイズが適しています。
キラキラしすぎているものや、派手な装飾がついているものは避けましょう。
まとめ
卒業式には、喪服ではなく、礼服やブラックフォーマルが適しています。
喪服は弔事専用で、卒業式のような慶事の場にはふさわしくありません。
もし喪服しかない場合は、アレンジで工夫する事も可能ですが、新しい礼服を用意することをおすすめします。
礼服を選ぶ際には、素材やデザイン、そして自分の体型や立場に合ったものを選び、上品で華やかな印象になるように心がけましょう。
この記事を参考に、子どもの大切な日に適した服装を選んで、素敵な卒業式を迎えてくださいね。