卒業式で袴を着る際は「ブーツを合わせたい」と考えている方もいるかと思います。
しかし、和装というと”草履”のイメージがあり「袴にブーツはおかしいかも…」「袴に合わせるブーツはどこで買うの?」と不安な気持ちになっている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、袴にブーツを合わせるメリットやおすすめのデザイン・長さなどについてご紹介します。
▼この記事に書いてること
編み上げじゃないものや白のブーツを袴に合わせてもいいのか、袴に合うブーツはしまむらやGUで買えるのかなどについても解説していきます。
袴にブーツを合わせるのはなぜ?
袴にブーツを合わせることには、以下のようなメリットがあります。
- 防寒できる
- 草履よりも歩きやすく、疲れにくい
- レトロでハイカラな雰囲気を楽しめる
ブーツは草履よりも温かく、靴下やタイツなどを合わせられることからも卒業式が行われる寒い時期には防寒対策としてブーツを履く人も多いようです。
また、草履を履くことにあまり慣れていない人はブーツのほうが歩きやすいため、長時間袴姿でいても疲れにくいでしょう。
他にも、和装の袴と洋装のブーツをかけ合わせることで大正ロマンを感じさせるようなレトロでハイカラな雰囲気を楽しむこともできます。
袴にブーツを合わせるようになった起源は明治時代と言われており、現在でも卒業式などでは袴姿にブーツを合わせるのが定番スタイルとなっています。
袴にブーツはおかしいの?
卒業式などで袴を着る際にはブーツを合わせる人も多く、袴にブーツがおかしいということは決してありません。
袴にブーツって可愛いよね。引用元:X-@shotacon_15
やっぱり大正ロマンな袴ブーツってなぁ、良いもんだよなぁ… 引用元:X-@bamoranyuributa
SNSに投稿されている口コミや写真を見てみても、実際に袴とブーツを合わせてコーディネートしている方が多くいました。
ブーツにするか草履にするかは、袴と着物のデザインや自分の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
ブーツと草履の割合|どっちが多い?
卒業式での袴姿に合わせるブーツと草履の割合は、大体半数ずつくらいとなっているようです。
ただし、袴や着物のトレンドによってブーツと草履の割合は年度ごとに少しずつ変わります。
例えば、大正ロマン風のレトロな古典柄やホワイト・ベージュなどの淡色系の着物がトレンドの年には、そのイメージや着物の色柄に合わせてブーツの割合も高くなると考えられます。
袴にブーツは編み上げじゃないものでも大丈夫?
袴に合わせるブーツは、編み上げ以外のものでももちろん大丈夫です。
ブーツの色やデザイン、シルエットなどは袴とのバランスを見て決めるのがおすすめですが、迷ったときは以下のポイントをチェックしてみてください。
- シンプルなデザイン・シルエットを選ぶ
- つま先の形が少し尖ったものを選ぶ
- 装飾の多いデザインは避ける
サイドゴアブーツなどの装飾のないシンプルなレザーブーツは、どんな色柄の袴にも比較的似合いやすくおすすめです。
また、ブーツのつま先部分は丸みのあるものよりも少し尖った形のものを選んだほうが袴に合いやすく、全体のバランスもきれいに見えやすいでしょう。
装飾の多いデザインのブーツは、袴を傷つけてしまう可能性があるので避けておきましょう。
ヒールなしや厚底・ヒール低めはどう?
卒業式などで袴を着用する場合、「必ずこのデザイン・色のブーツでなければいけない」というルールはありません。
そのため、袴姿にヒールなしのブーツや厚底ブーツ、低めのヒールのブーツを合わせてももちろん大丈夫です。
着物と袴が決まったら、全身のコーディネートに合わせてブーツを選ぶとよいでしょう。
マーチンでも良いの?
袴に合わせるブーツに決まりやルールはないため、ドクターマーチンのブーツを履いてももちろん大丈夫です。
最近は袴や着物の色柄・デザインが豊富になっているため、それに合わせて和装のコーディネートの幅も広がってきています。
卒業式で袴を着用した方々のSNSを見てみても、実際に袴姿にドクターマーチンのブーツを合わせている方もいらっしゃいました。
モノトーンカラーやシックな色味の袴には、スタイリッシュなドクターマーチンがとてもマッチしそうですね。
袴のブーツの長さとは?短いのもOK?
短いブーツの場合は、袴の裾から素足が見えてしまう可能性があります。
そのため、袴をきれいに着こなすためにもブーツの長さは足首がしっかり隠れる丈のものを選ぶのがよいでしょう。
筒丈(ブーツの長さ)が15cm程度のミディアム丈のものがおすすめです。
ロングブーツは着脱が難しいため控えたほうがよいでしょう。
袴のブーツが白はダメ?色について
袴に合わせるブーツの色は、白色でも大丈夫です。
袴には黒色のブーツを合わせるイメージがある方も多いかもしれませんが、最近では白やベージュなどの淡色系やパステルカラーなどの優しい色味が和装の中でもトレンドとなっています。
そのため、このような和装のトレンドに合わせて白のブーツを選ぶ方も増えているようです。
では、ここからは茶色やベージュ、黒など白以外の場合はどうなのかも詳しくご紹介していきたいと思います。
それぞれの色ごとに詳しく解説していきます。
茶色やベージュはどう?
袴には、茶色やベージュのブーツを合わせてももちろん大丈夫です。
アンティーク柄やレトロな色味の袴には、茶色やベージュのブーツがよく似合うでしょう。
また、「淡い色味の袴に黒のブーツを合わせるのは違和感がある」という場合は、温かみのある茶色やベージュのブーツを合わせてみるのがおすすめです。
黒が無難?
黒のブーツは、袴や着物の色柄を選ぶことなくどんなコーディネートにも比較的馴染みやすいため、ブーツの色に迷ったときは黒を選ぶのが無難と言えるでしょう。
また、「ブーツは履いてみたいけど、どんなデザインがいいかわからない」という方は、古くからの袴の定番スタイルでもある黒い編み上げのブーツを選ぶのがおすすめです。
袴のブーツはどこで買う?
袴と言えば”卒業式”という程に、一般的に袴を着る機会はそう多くはないかと思います。
そのため、袴に合わせるブーツはできるだけ安く手に入れたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、以下のようなプチプラブランドで袴に合うブーツを買うことはできるのかについてご紹介していきます。
「袴を着るのは1回きりだからお金はかけたくない」「ブーツを履きたいけど袴を着る日まで時間がない」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①しまむらには売ってる?
安くて品揃えが豊富なしまむらには、袴に合うブーツの取り揃えがあるようです。
久々にしまむら行ってき(笑 袴に合いそうなブーツ買えて良かった 引用元:X-@MK7games
SNSに投稿されている写真や口コミを見てみると、シンプルなレザー調のブーツから袴の定番の編み上げブーツまで幅広いラインナップがあるようでした。
しまむらには、1000円代という驚き価格のブーツもたくさん取り揃えられているため、「袴のためにだけブーツを買う」という方でも比較的気軽に購入できそうですね。
②GUはどう?
GUのカラーバリエーション豊富なシンプルなレザーブーツを袴に合わせている方もいるようです。
娘の袴用の白いブーツをGUでSALE 引用元:X-@moemitrip
また、GUのブーツには「歩きやすい」という口コミも多く見られました。
GUのブーツ歩きやすいし便利すぎるでみんな買いな〜〜 引用元:X-@tako_____ta
「慣れない袴姿は疲れないか心配」という方は、ぜひチェックしてみてください。
③ユニクロでも買える?
安くて高品質な商品を取り揃えるユニクロにも、袴に合わせやすいブーツが販売されていることもあるようです。
ユニクロの編み上げブーツいいな 引用元:X-@murasakilc
先程紹介したしまむらやGUと比べるとユニクロのブーツのラインナップは少なめであるため、時期によっては希望のデザインに出会えないこともあるかもしれません。
しかし、ユニクロはお値段以上の高品質さが特徴であるため、「袴と一緒に着用したあとも普段履きとして長く使いたい」という方にはおすすめです。
袴にブーツに関するよくある質問
和装は洋服と違ってルールやマナーが多いため、履き慣れているブーツでも袴に合わせるとなると着こなし方などに不安な点がある方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、袴にブーツを合わせることに関してよくある質問をまとめて解説していきます。
袴にブーツを合わせた素敵な着こなしができるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ブーツは普段使いしても大丈夫?
袴に合わせるブーツは、普段使いもできるようなシンプルなデザインであることが多いため、もちろん普段使いしても大丈夫です。
ただし、袴を着るときにきれいな状態のブーツを合わせられるように、卒業式などが終わってから普段使いのブーツとして使用するのがよいでしょう。
靴下はどうすれば良い?
草履の場合は足袋を着用しますが、ブーツの場合は普段履いているような靴下の着用で大丈夫です。
万が一袴の裾から足が見えてしまっても大丈夫なように、靴下は黒や白などの落ち着いた色味のものを選ぶのがよいでしょう。
また、防寒対策としてストッキングを重ねたり靴下の代わりにタイツを履いておくのもおすすめです。
タイツやストッキングを履く場合は、ハイウエストタイプなどの着脱しにくいものは避けるようにしましょう。
まとめ
今回は、袴にブーツを合わせることのメリットやおすすめのデザインなどについてご紹介しました。
- 袴にブーツを合わせることは、防寒対策としてもおすすめ
- ブーツは普段から履き慣れている方も多いため、草履を履くよりも歩きやすく疲れにくい
- 袴にブーツを合わせることで、レトロでハイカラな雰囲気を演出できる
- 袴に合わせるブーツにルールはなく、どんな色・デザインでも合わせることができる
最近は、着物や袴の色柄も豊富になっているためコーディネートの幅も広がっています。
また、卒業式などでの袴とブーツの着こなしにはルールはありません。
そのため、ぜひ今回の記事も参考にしながら自分にぴったりの袴のコーディネートを楽しんでみてください。