袴は、七五三や卒業式、成人式など着用の機会も多く、「七五三で息子に着付けをしたい」「卒業式では袴を自分で着たい」など自宅での着付けを検討している方もいるかと思います。
しかし、本当に自分で上手に着付けができるのか不安も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自宅でもできる袴の着付け方やコツ、着付けに必要なものなどをご紹介します。
▼この記事に書いてること
男性でも自分で着付けができるのか、ヘアセットと着付けはどちらが先か、美容院で着付けをする場合の料金や時間など、袴の着付けに関するさまざまな疑問にもお答えしていきます。
袴の着付け方【動画】
お子様が卒業式や七五三で袴を着るとき、「できれば自宅で着せてあげたい」と考える親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、以下に袴の着せ付け方がわかりやすく解説された動画をご紹介します。
▼長襦袢から着物、帯結び、袴の着せ付けまですべてわかりやすく紹介されています。
着物の着付けに慣れていない方の場合は、本番1回のみで成功させるのは正直難しいところ。そのため、着付けの本番までに2~3回程度は練習しておくのがおすすめです。
また先程の動画にプラスして、ここからご紹介していく着付けのポイントなども参考にしながら袴の着せ付けをおこなってみてください。
袴をきれいに着付けるためのコツやスムーズに着付けを始めるためのポイントなどもご紹介します。
袴の着付けのコツとは?
袴を着付けるときは、以下のポイントを意識しておこなってみましょう。
- 衿は”のど”のくぼみ位置で交差させる
- 長襦袢と着物の丈は短めに着付ける
- 草履やブーツに合わせて袴の丈を決める
衿は、鎖骨の中心あたりにあるのどのくぼんだ位置で交差させるとシルエットがきれいです。
また、袴を着るときは長襦袢と着物は膝下くらいの短めの丈で着付けます。
着物は、長襦袢を少し隠すくらいの丈感で着付けましょう。
袴の丈は、草履を履くかブーツを履くかによって少し変わってきます。
草履を履くときはくるぶしの位置、ブーツを履くときはくるぶしが見えるくらいの位置で丈を合わせましょう。
袴の着付けにかかる時間はどれくらい?
袴の着付けは、大体30分~40分程度でおこなうのが一般的です。
また、ヘアセットやメイクの時間も合わせると全部で1時間~1時間半程度となります。
そのため卒業式などで袴を着る際は、式の2~3時間前くらいまでには着付けを済ませられるように逆算して時間を確保しておきましょう。
袴着付けの際の洋服はどうすれば良い?
基本的には先にヘアセットを済ませてから着付けをおこなうため、ヘアスタイルが崩れないように洋服は前開きのものを着用しておくようにしましょう。
また、普段洋服を着るときはワイヤー入りのブラジャーをつけている方も多いかと思いますが、着物を着るときは和装ブラやスポーツブラなどワイヤーの入っていないものを着用するのが一般的です。
着物は、身体に凹凸が少ないほうがきれいに着こなせます。そのため、胸元にボリュームが出るようなブラトップなども避けたほうがよいでしょう。
袴の着付けに必要なものリスト
袴の着付けに必要なものは、以下のとおりです。
種類 | 必要なもの |
---|---|
見栄えに関わるもの | ・着物 ・袴 ・袴下帯(半幅帯) ・長襦袢 ・半衿(長襦袢に縫い付けておく) ・重ね衿(伊達衿) ・草履 or ブーツ ・巾着 or バッグ ・髪飾り |
着付け用小物 | ・和装用肌着(肌襦袢/裾除け/和装ブラ) ・腰紐(4本程度) ・衿芯 ・伊達締め(マジックベルト) ・コーリンベルト(着付けベルト) ・前板 ・足袋 ・タオル(3枚程度) |
袴には、二尺袖着物(小振袖)、訪問着、小紋など好きな着物を合わせることができます。
大学の卒業式では、成人式で着た振袖を合わせる人も多くいるようです。
また、袴を着るときには袴下帯という帯を合わせます。
袴下帯という名前は聞き慣れない方も多いかもしれませんが、これは浴衣を着るときに締める半幅帯と同じものです。
そのため、普段浴衣を着るときに合わせている半幅帯を袴に合わせてもよいでしょう。
タオルはなぜ必要なの?
袴を着るときにタオルが必要な理由は、主に以下の4つにあります。
- 身体の凹凸をなくす
- 着崩れ防止
- 帯がずれ落ちることを防ぐ
- 帯や腰紐の苦しさを軽減する
着物は、身体に凹凸がないほうがきれいに着こなすことができるため、タオルを使用して胸の凹凸やくびれなどをできる限りまっすぐ平らになるように整えます。
また、身体のシルエットの補正だけでなく着崩れや帯のずれ落ちを防ぐ役割もあるため、「自分は寸胴体型だ」と感じている人でもタオルは用意しておきましょう。
他にも、帯や腰紐を締める際にウエスト位置のタオルがクッションの役割を果たし、長時間の着用でも苦しさを軽減することができます。
袴の着付けは自分で簡単にできる?難しい?
着物の着付けに慣れている人であれば、袴の着付けを自分でおこなうのも比較的簡単にできるでしょう。
しかし、着物を自分で着たことがない方の場合は袴を自分で着付けるのは少し難しいかもしれません。
そのため、袴は美容院や着付け会場で着付けをしてもらうのが一般的ですが、どうしても自分で着たいという場合は本番の日を迎える前に何度か着付けの練習をしておくのがおすすめです。
着付けの練習をする場合は、以下の動画を参考にしてみてください。
▼自分で袴を着付ける方法がわかりやすく解説されています。
男でも自分で簡単にできるの?
男性の方の場合、女性のようにおはしょりをつくったり重ね衿をつけたりなどはしないため着付けの工程数は少ないです。
そのため、女性が自分で袴を着る場合よりは比較的簡単に着付けることができるでしょう。
成人式などで自分で袴を着たいという場合は、本番までに1,2度は練習しておくのがおすすめです。
男性が袴の着付けを練習する場合は、以下の動画を参考にしてみてください。
▼帯結びから袴の着付け方まで初心者の方でもわかりやすいように解説されています。
袴の着付け【美容院持ち込み編】
卒業式などで袴を着る際は、美容院に持ち込もうと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、袴を美容院に持ち込んで着付けをおこなう場合の料金相場や所要時間など知っておきたいポイントについてご紹介します。
袴を着る直前になってバタバタしてしまわないように、不安点は事前に解消しておきましょう。
料金&値段の相場は?
美容院に持ち込んで袴の着付けをおこなう場合、着付けのみだと5,000円~8,000円程度が料金の相場となるでしょう。
また、着付けとヘアセット両方する場合は1万円~1万5000円程度が相場となります。
袴の着付け&ヘアセットどっちが先?時間は?
美容院で袴の着付けとヘアセットの両方をおこなう場合は、ヘアセットを先におこなってから着付けをするのが一般的です。
所要時間は、着付けが30分程度、ヘアセットが30分~1時間程度が目安となります。
セットした髪型が崩れないよう着物用の肌着はできるだけ先に着ておき、ヘアセット時は前開きの洋服を羽織っておきましょう。
卒業式の袴の着付けは早朝でも対応してくれる?
早朝の着付けに対応している美容院であれば、卒業式の袴の着付けを朝の早い時間にお願いすることも可能です。
希望の美容院が早朝の着付けに対応しているかは事前に確認しておきましょう。
また早朝着付けの場合、早朝料金が発生する場合があるので注意してくださいね。
まとめ
今回は、袴の着付け方法やコツ、着付けに必要なものなどについてご紹介しました。
- 初心者の方でも、練習を重ねれば袴の着せ付けや着付けを自分ですることができる
- 袴の着付けの所要時間は大体30分~40分程度、ヘアセットやメイクの時間も合わせると1時間~1時間半程度が目安となる
- 袴の着付けに必要なもの一覧はこちら『袴の着付けに必要なものリスト』
袴は、七五三や卒業式、成人式など大切なお祝いの行事に着用することの多い和装の一つです。
これから袴を着る予定のある方や誰かに袴を着せてあげる予定のある方は、ぜひ今回の記事を参考にして素敵な袴姿を披露してください。